どんなルールや論理が働く場所にいたいか?で考えると将来の仕事って自然と決まると思うという話
教育に携わりたい。
世界を飛び回りたい。
日本のためになる仕事をしたい。
こういうのって誰しも若いときに持っているものだと思います。
ただこのとき、どんな立ち位置でやるか?の話であって、上記のすべてのことが、どこにいたとしてもできるという事実があります。
どんな立ち位置でやるのか?
というのをもう少し具体的に書いていきます。
例えば、民間なのか、役人なのか?政治家なのか?それともシンクタンクなのか?
あとは、小さな企業でなのか、大きな企業でなのか?
さらには代表としてやるのか?ある組織の社員としてやるのか?
などです。どこの立ち位置に身を置くかでおそらく相当に結果は変わりますし、その人によって向いている立ち位置かどうかはかなりの個人差があると思います。
政治の世界は僕の性格に合わないなといつも思うのですが、それは政治の世界は基本的に多数決の世界だからです。またそれは、なぜそうなっているかを考えると、政治の活動資金は、国民の税金が財源になっているからでしょう。
議会という場で、同意をとり、決めていく世界ではどうしてもスピードは出ません。せっかちすぎる僕にはどうもあいません。
ただ最大多数の指示をうまく集め、きちんとしたプロセスを経て、物事を動かすことに適正がある人には適職だと思います。
次に、役人という立ち位置。こちらも基本的には、大切な税金が財源となっています。また等級が決められ、基本的にどの等級の人がどんな仕事をするのか?が決まっています。きちんと一段一段出世していく、そして、その段階ごとにどんな仕事をしていくのか?をわかることを望む人にとっては、適職だと思います。
ただこれも自分にとっては、先が見える仕事は面白くないと思ってしまいますし、新しい仕事をつくるという感覚の下仕事をしたいため、あまり僕には向いていません。
続いて、民間企業においてを考えてみます。
従業員数100名を切る企業と、それよりも大きな企業とで考えてみようと思います。
大きな企業の良さは、しっかりとしたすでに収益をあげられるビジネスの仕組みを持っていることです。これがなければ、100名を超える人たちの生活の糧となるお金をまかなうことはできません。
ただ規模が大きくなれば、当然意思決定が階層的になる、また組織の論理、価値観に基づいた仕事をしていく必要がでてきます。それが自分にとって、心地よいものであり、共感を覚えることができるものであるか?ということが、非常に重要なことだと思います。
僕の場合は、すぐに決めたことをどうしてもやりたいという気持ちが強く、その組織の価値観や目指すところに共感を覚える組織は見つけることができたのですが、向いてなかったということがわかりました。
最後に100名以下の民間の企業でみていこうと思います。このくらいだと、まだ上記であげたようなしっかりとした収益基盤を持てていないことも多いように思います。
なので、収益基盤を作らないかぎり、楽にはなりません。そこは金銭的にも、精神的にもシンドイ部分だと言えます。
ただ小さいので、比較的自分の考えたことをすぐに実行に移しやすい側面があります。ただし、人もお金も少ないので、実行するときに、やれることは絞らなければならないというジレンマはあります。
これまで、政治家、官僚、大企業、中小企業という立ち位置を見てきましたが、人によって向いている立ち位置が違うだけで、冒頭にあげた、日本を良くしたいだとか、志は同じであることが多いと僕は思っています。なので、勝手に立ち位置が違う人たちも仲間であり、同志だと思っています。勝手すぎますねw
歴史に学ぶと、江戸から明治にかけての動乱の時代も、立ち位置が違うだけでもっと日本をよくしたいといった気持ちを持って動いている人たちがいたことがわかります。
具体的にどの立ち位置に身を置くかを選択するときには、金銭的な部分、ローリスクローリターンでいくか、ハイリスクハイリターンでいくか、ミドルリスクミドルリターンでいくかを考えることもあるはずです。
ただし、リスクとリターンは基本的に比例します。なので、どこにいたとしても、完全にこれが得だろというようなことはありません。
得るものあれば、失うものありです。
だからこそ、どういうルール、論理が働く立ち位置に身を置きたいのか?を大切に選ぶのは、大切なことではないでしょうか?