なぜSONYが負け続けるようになったのか?に思うこと。我々はメーカーですから。という尊敬する盛田昭夫氏の言葉が虚しく響く
結論からいうと、あまりにもメーカーである。
ということを、創業者が主張しすぎていたことが敗因だと個人的に思います。
インターネット時代。
あまりに、メーカー、ものづくり。といっていると、対象領域を変えて、やっていることは変えず、ソフトウェアに注力する、インターネットに注力するということが難しくなります。
これは他山の石とすべきことだと、歴史からの学びだと思います。
逆にソフトバンクなどが上手いなと思うのは、我々はデジタル情報革命を一貫してやっているとしていること。
またAppleは、Think differentすることに拘りぬいてきました。これが彼らが本質的にやっていることであると、明確に位置付けています。
携帯電話でthink differentし、音楽プレーヤーでthink differentし、コンピュータでthink differentしてきた。
その結果としての、製品があるだけで、think differentし続けた結果としての製品があるだけだという姿勢が強く見て取れます。
だから彼らは、コンピュータ屋さんというような、限定的な見方をすることがありません。その視点に、制約がないのです。
ここから得られる学びは、やっていることは変えていないけど、対象領域を限定せずに考えられる組織であることは、諸行無常のこの世の中において、非常に大切なことだと思います。
長く発展する組織は、本質を見失わない、形式的ななにをしているか?に捉われない組織であると僕は考えます。コデアルという組織が、そのような組織であれたらと心から願っています。
何をするのか?で組織を定義すると、視野が狭くなり、変化に適応することができなくなりがちです。
生き残るのは、変化できるものだ。これは進化論、生物学が証明しています。物事の理です。
そう考えると、組織を何をするのか?で定義するべきではなく、より抽象度の高い、どんな考え方をして、どんなふうに世の中をみて、影響を与えていく組織であるのか?で組織を定義することが望ましいのだと思います。
考え方やものの見方というものは、向き合う対象が変わったとしても、変わらないからです。
自戒を込めて。