妥協の産物ができるまでの変遷とは?
これは無理だ、技術的に。
これくらいのコストに収めるためにこうしよう。それが一番合理的だ。
とにかく自分の感性でカッコ良くしたい。
こういった声がそれぞれエンジニアリング、ビジネス、デザインであがってきます。
これをユーザーのために吸引し、ストレッチさせることこそ、プロダクトオーナーの仕事だと思います。
それぞれが専門分野をもっていて、専門分野の目線で主張すること自体は素晴らしいことです。
しかし、自分の分野の目線でいくと、他の分野の意見や目線を切り捨てるということが頻発します。
もう一歩で最高のものになりそうだったのに、ビジネス的なコスト面からその素晴らしいものが切り捨てられたり、素晴らしいデザインがエンジニアリングの面で切り捨てられたりということが多発するのです。
エンジニアリング、ビジネス、デザインの3つをすり合わせ、ユーザーのためのものに向かう吸引力を持たせることがだからこそ大切になります。
それぞれの専門分野の人の意見を聞かせて頂きながら、ユーザーに最高のものを届けなければならないからです。
これができていなければ、コスト的に無理だからこうしました。とか、リリースできないから、こうしました。とか、見た目は機能のために犠牲にしましたとか。
妥協の産物が見事に出来上がります。自戒を込めて。