ぶつからなければいいものはできない
一緒にものをつくっている人にしか見せない顔があります。
それはあえてことを荒立てて、ぶつかりにいくという姿勢です。
これは意識的にそうしている部分があります。ぶつかってくる人に対しては、必ず相手は強い口調で本音を返してくれます。
ただこれが相手を喜ばす発言や振る舞いだけに終始していると、相手が自分に対して、製品をよくするための本音を返してくれません。
なぜなら遠慮している人には、人は遠慮するものだからです。オープンな姿勢であれば、相手もオープンになります。それと同じことです。
だから僕は一緒に、人を喜ばせるような最高の製品、サービスを創るチームに対しては、正直どれだけ嫌われても構わないと思っています。
人に喜ばれる最高のものを創りたいからです。
もちろん僕も人なので、かわいい女性には好かれたいし、嫌われたくない。
友達に嫌なヤツだと思われたくない。
という気持ちがあります。でもそれは最高のものを創るというときには、違うと思っています。
とにかく好かれるだけの人を演じることは簡単なことです。相手が傷つく言葉を吐かない、否定しない、褒めることだけをする。
むしろ人から嫌われてもいいから、主張することのほうがよっぽど精神をすり減らしますし、苦労が多いことです。
嫌われてもいい。最高のものを創りたい。
その一心だけは持ち続けていたいと思っています。自戒を込めて。